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美容師の肩こり解消の設計ポイント

美容師として長時間立ちっぱなしで作業していると、どうしても肩こりがつらくなってきますよね。特に、サロンで働く美容師の方々は、シャンプー、カット、カラーリングなどを行う際に、体に無理な負担をかけてしまうことが多いと思います。肩こりを改善するためには、ただ仕事の合間にストレッチをするだけでなく、店舗の設計にも工夫が必要です。


美容室の空間
身体に負担の少ない作業スペースを作りましょう

今回は、美容師の肩こりを軽減するための店舗設計のポイントについてブログにしたいと思います。快適な作業環境を作り、お客様にもスタッフにも優しいサロン作りを目指していきましょう。



1. 作業環境の「高さ」が重要


美容師の肩こりの原因のひとつは、長時間の不自然な姿勢です。特に、作業する際、それぞれの「高さ」が合っていないと、肩や腕、腰に負担がかかりやすくなります。美容師は立ち仕事です。作業台やシャンプー台の高さが調整できない場合、身体が自然に無理な姿勢を取ってしまいます。



解決策


作業環境の高さは、お客様の身長にあわせた高さ調整だけでなく、作業に関わる全ての環境を整えることが大切です。調整可能なカット椅子はもちろん、受付カウンターや作業用の補助台などを設置することで、負担を軽減し無理なく作業ができるようになります。



2. 広めの作業スペースを確保しよう


サロン内が狭くて動きづらいと、どうしても無理な姿勢で作業をしてしまいます。シャンプーやカット、カラーリングなど、さまざまな作業をするうえで、動きやすい環境は必須です。例えば、髪をカットするときに、腕を伸ばして作業する場面が多いのですが、その際に動きに制限があると身体に余計な力がかかってしまいます。



解決策


店舗設計の際に、作業スペースには余裕を持たせることを心がけましょう。美容椅子と作業台の間に十分なスペースを確保することで、無駄な動きを減らし、自由に腕を動かせるようになります。肩こりの予防だけでなく、仕事の効率もアップしますよ。



3. 鏡の高さや配置も見直そう


美容師が鏡を見るとき、首を前に傾けたり、後ろに反らせたりすることが多いですが、鏡の高さが合っていないと、体に無理な負担がかかります。鏡を見ながら作業する際、特にカットやスタイリングで首を傾ける時間が長くなると、肩こりや首の痛みが悪化する原因になります。



解決策


鏡は美容師とお客様の視線が合うように、適切な高さに設置しましょう。また、鏡が大きすぎると視界が広すぎて、目が疲れるなど身体の負担が増えるので適度な大きさの鏡を選ぶこともポイントです。



4. 照明は明るさを重視


サロン内の照明も肩こりに影響を与えることがあります。暗すぎる照明は、美容師が目を細めて作業したり、視線を合わせるために無理な姿勢をとったりして、肩に余計な負担をかけます。目の疲れも肩こりや腰痛の原因のひとつです。



解決策


照明は暗すぎず、明るすぎず、目に優しい設計をします。特に、照明の色温度(暖色系や寒色系)は、作業の効率やリラックス感にも影響します。美容師の方が長時間作業をすることを考慮し、目に優しい照明計画をおすすめします。また、照明の配置にも気を付け、できるだけ影ができないように工夫しましょう。



5. 休憩スペースを快適に整える


長時間立ちっぱなしで働いていると、肩だけでなく全身が疲れやすくなります。そのため、しっかりと休憩できるスペースが必要です。休憩時間にリラックスできる環境を整えることで、体の疲れをリセットし、肩こりの予防にもつながります。



解決策


休憩スペースには、リラックスできるソファや椅子を置き、リフレッシュできる空間を作りましょう。休憩中にちょっとしたストレッチができるよう、スペースにも余裕を持たせるとさらに良いです。スタッフ同士がコミュニケーションを取りながら、リラックスできる場所があると、仕事の効率もアップします。



6. 空調設備の工夫で快適な温度管理


店舗の温度や湿度も肩こりに影響を与えることがあります。暑すぎたり寒すぎたりすると、体が硬直して肩こりを引き起こすことがあります。特に美容師は長時間動き続けるため、快適な温度環境が重要です。



解決策


店舗内の空調設備を整え、季節に合わせた温度管理を行いましょう。エアコンや暖房の風が直に当たらないように工夫することも大切です。湿度調整も忘れずに行い、乾燥しすぎないように注意しましょう。



7. エルゴノミクスを取り入れた家具選び


最後に、サロン内の家具を「エルゴノミクス(人間工学)」を基に選ぶことが肩こりの予防には効果的です。エルゴノミクスに基づいた家具は、体の自然な姿勢をサポートし、長時間作業をしても疲れにくくなります。



解決策


椅子やシャンプー台、作業台などは、エルゴノミクスを考慮して設計されたものを選ぶと良いでしょう。身体に負担をかけないデザインのものを選ぶことで、美容師の身体への負担が減り、肩こりを防ぐことができます。



<終わりに>


美容師の肩こり解消の設計ポイント

美容師のお仕事は、技術を活かしながらお客様を美しくする素晴らしいお仕事ですが、その分、肩こりや腰痛といった体への負担も大きくなりがちです。しかし、店舗の設計を工夫することで、美容師の体に優しい環境を作ることができます。作業環境を見直すことで、肩こりや腰痛の予防はもちろん、スタッフが快適に働けるようになり、より良いサービスが提供できるようになります。

ぜひ、これらの『美容師の肩こり解消の設計ポイント』を参考にして、肩こりや腰痛に悩む美容師の方々が快適に働ける店舗作りを目指してみてくださいね。


店舗・美容室の設計/施工|住宅リフォーム

大阪府吹田市江坂町1丁目23-5-702

大同生命江坂第二ビル

TEL06-6318-7661

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